アメリカにおける教育問題、チャータースクールをめぐる初等・中等教育の改善とその闇

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チャータースクールとはご存じでしょうか?これはアメリカなどで採用されている制度で、志を持った教師や、親御さん、その他、地域の大人が集まって子供たちのために作る税金でまかなわれる学校のことを言います。

「でもそういう学校ならば公立学校があるのでは」とお思いでしょう。確かに、システムとして公立学校が全地域にあり、小中高と無償で通うことができます。

しかしながら、教師の質がまちまちで、地域によってはひどいところもあるので、じゃあ、そこの人たちでより良い学校を立ち上げるのであれば、それに国がお金を出しますよ、というのがチャータースクールです。

日本人の感覚からすると、2度手間といいますか、税金の無駄遣いにもなりそうですが、とりあえず、そういう制度がアメリカにはあります。

また、アメリカでは日本でいう「塾」という需要が少ないので、塾を経営する大きな企業もありません。まぁ、大学までの受験戦争自体ないからなんですけれど。

では、チャータースクールはうまくいっているのでしょうか。そういうところもあるとは思いますが、結構問題の学校が多く、ある教育の専門家は、頻繁にいろんなところのチャータースクールを批判しています。

とにかく、「こういう方法で学力が上がる」という安易な発想で教育しているところが多く、アメリカ的には「本当の教育」ではないという代物です。

ほかにも、教師は何も教えず、コンピュータの前に座らせてひたすら問題を解くということをやらせるようです。もちろん、テストの平均点は上がるのですが、これが教育なのだろうか、と疑問を持つ人も多いようです。

日本でも「生きる力」とか言われますが、それを教育の場で実践するのは、本当にそういうことをやってきた人でないとうまくできません。

また、特定のテストで点を上げたいのならば、そのテストの対策をすればよいだけで、それをもって良い教育なのかという疑問も出てきます。

どこの国でもそうですが、安易に教育の制度を変えたり、国がお金を出したりしただけでは、質の良い教育というのは続かないということです。

今の日本は点数を上げる教育は得意ですが、それが本当に未来の社会や国に役に立っているのかどうか精査するのも重要です。つまり、テストの平均点が下がった上がったで一喜一憂するような見方をしてはいけないのです。

また、教育とは何かということを専門家なども含めて社会全体が学んでいかなければ、これからも無駄なお金を使い続けることにもなるでしょう。

大人のための家庭教師

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