口下手で忖度上手な日本人を教育の立場から考えてみました

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最近、メディアなどでも、「日本だけ取り残される」だとか、「海外への説明があまりうまくできていない」「いつも内向きの話題で終始する」など言われていますが、なぜなのでしょうか。

おそらく、日本の教育がそのような人材を多く作ってきたと思います。もちろん、教育というのは良い面と悪い面の両方に影響を与えますが、長い間、同じように行えば、マンネリ化して、人々の行動も同じようになり、自浄作用もなくなってくるのだと思われます。

日本における学校の雰囲気でいえば、先生の言うことをしっかり聞いて、時間やルールを守りましょう、というのが基本です。

勉強というのはテストでよい点が取れるように、正しく記憶し、かつ、素早く解答できることが目的となっています。

先生は良く「これは大事なことだから1回しか言わないからな」といいます。これは、暗に質問は受け付けないし、わずらわすことは一切しないでほしい、ということをほのめかしています。

また、親も先生も、言い返せば「口答えはするな」と服従することがあなたの人生にとっては楽なんだよ、とばかりに洗脳します。

国語の授業では、「作者は何を言おうとしていますか」という質問が多く、これが、いかに相手を忖度するかの訓練になっています。作文も感想だけで、意見を言ったり、説得するような内容はほとんどありません。

英語の授業は、文法と英文解釈がほとんどで、いかに暗号のような難しい文章を素早く解釈するか、という訓練になっています。

すでにお分かりのように、いかに周りの言っていることを理解したり、難しい文章を素早く処理し、自己表現は一切せずに、素早く正確にその場で合わせて行動するという訓練を「まじめ」に受けていれば、当然、口下手で忖度上手な人を生むことになるのではないでしょうか。

ここで言いたいことは、決してそういう人が「悪い」と単純に言うつもりはありません。これはこれで能力です。しかし、教育の場でそういう価値をすべての生徒に押し付けるのは、問題ですし、そうでない教育を選ぶ権利もあるのではないでしょうか。

大人のための家庭教師

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