英語のリスニング「聞こえないんじゃない、最初から言ってないんだ」の本当の意味

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英語と一口に言っても、文法、リーディング、ライティング、リスニングにスピーキングと多岐にわたっています。

我々、日本人も日本語に関して、上の5つの能力は長い間かけて、日常と学校などで身につけていくものなのです。

しかしながら、状況によっては、急いで身につけなければいけないだとか、テストのために何とか、合格できるようなコツをつかみたい、ということも多々あります。

2020年3月現在、英語のリスニング攻略に関する授業の一部がCMとして流れています。最後に「聞こえないんじゃない、最初から言ってないんだ」というCMです。ブルース・リーの「考えるんじゃない、感じるんだ」に似たセリフで、ちょっとかっこいいですよね。

確かに、英語環境で育ったわけではないのに、テストのリスニングで点数を取らないとなれば、やはり、この先生の言うように、割り切ってコツをつかむしかないのかもしれません。

でも、一方で、ゆっくりでもいいから、しっかりした英語の知識を身につけたいという人のために、少し、細かく解説します。

実際は、英語のネイティブの人は言っているんですが、日本人には聞こえないんです。

日本語は母音の数が他の外国語より少なく、基本的に有声音だけで構成します。もちろん、早くしゃべったり、人によっては、発音を省略したり、無声音で補ったりはありますが、基本的に有声音として認識しています。

そういう日常の中で、英語のように、破裂音、無声音など、日本語では発音として認識されない音が出ると、頭の中でノイズとして処理してしまうか、無視されてしまいます。

よく外国人が言いますが、日本語は、口の先だけで発声できるので、楽にしゃべられる言語だそうです。

英語をはじめ他の言語は、口の形に加え、舌の位置、気道の形も利用して発生しています。ですから、日本語に比べると多種多様な音が飛び交っているのですが、日本人には気づけない、といったところです。

したがって、初学者の日本人にとって、英語のリスニングをするコツは、その日本語に無い発声を聞こうとするより、「最初から言ってないんだ」と思い込む方が楽に勉強しやすいのでしょう。

注意しなければいけないのは、「out of」(アウダ)、「ask him」(アスキン)というのは、日本人にはそう聞こえると割り切りましょう、という意味です。逆に言えば、スピーキングにおいて、カタカナで書いているように「アウダ」とか、「アスキン」と言っても、英米人には通じないということなのです。

「あれ、時計忘れた、今何時かそこにいるアメリカ人に聞こう」という状況で、「掘った芋、いじるな」って日本語の発音で言えば、よほど勘のいい人でない限り、理解できないので、気を付けましょう。

大人のための家庭教師

 

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“英語のリスニング「聞こえないんじゃない、最初から言ってないんだ」の本当の意味” への1件の返信

  1. そういうふうに諦めるのは好きじゃない。
    なによりも無知な子供に嘘を教えるのは罪に等しいと私は思う。

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