日本は、本当に「ゆとり教育」を克服したのか?

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ここ最近の情報から、2019年現在の日本の教育を議論してみたいと思います。

2018年のPISAの結果から、日本人生徒の読解力リテラシーが前例にないようような落ち込みようでした。

一般的な評論では、「ここ最近のSNSなどの短い会話のコミュニケーションの繰り返しによって、読解力が落ちたのでは」と言っていますが、実際はどうなのでしょうか?

昔から、「最近の若者は本を読まない」、「新聞も読まなくなった」、「テレビゲームのやりすぎ」などなど、同じような批判がありました。もちろん、年長者から見れば、若者は「常に」期待通りに行動しないでしょう。

しかしながら、それが、時代時代の国語や数学の平均点を左右するのでしょうか?

いつの時代も若者は刺激を求めていますし、遊び心に満ちていて、勉強が好きな子、まじめな子、遊びや趣味に夢中な子、などの割合はそれほど変わらないのではないでしょうか。

当然、子供は経験もないですし、ほうっておけば、さぼりがちになります。独学では学ぶ速さも遅くなってしまうので、ある程度学習効率を上げるため、また、習得内容の平均量を上げるために教育というものが存在します。

ここで、最初の議論に戻ってみましょう。本当にSNSやスマホが今の若者の読解力を下げたのでしょうか?もちろん、原因は複合的なので、一概には言えませんが、どんなに私生活が怠惰なものであっても、学校でしっかり学習して、身に着けるようにしていれば、能力は平均的に上がっていくでしょう。

となれば、環境の変化だけでなく、教育の質が下がったと考えることもできるのではないでしょうか?

これは、一人一人の教師を責めるのではなく、教育環境が整備されていないとか、法律やルールが古すぎるなど、システムにも問題があるかもしれません。少なくとも、点数が下がった理由が生活環境の変化や生徒の態度だけに言及されれば、改善方法に提言ができません。

ほかにも、この考察を、うらづけるようなことが、テレビで流れていました。高校生がスマホのアプリなどで、助け合いながら、また、知識を持ち合いながら、テスト勉強する、というのを流していました。

その1シーンで、ある生徒が「2次方程式の判別式がゼロになると、なぜ、重解になるの」と聞いた後、友人が「それは、そうなっているからだよ」と言っていいたのです。

ほかにも例がありますが、概して言えるのが、「公式を覚えて、問題が解ければ、それでいいんだよ」という教育方針が丸見えなのです。

結局、このようなことを繰り返し、一生懸命、数をこなすことが、脱ゆとり教育だとしたら、教育の質は上がらないのではないでしょうか。

大人のための家庭教師

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