「わかりやすい」にひそむ教育の落とし穴

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「世の中分かりにくいことばかり!」と嘆いてしまう気持ちはわかります。数学や物理、様々な科学的な理論は、一筋縄に理解は難しいです。

それに対して、「わかりやすい○○」などの本を買うのは、理解を助けるのに十分なのでしょうか?

残念ながら、多くの「わかりやすい」と付いた題名の本は、決してわかりやすいとは限りません。

文章のスタイルがしゃべり口調でしかなかったり、聞こえの良い言葉ばかり並べている本も多いようです。

結局、「わかったつもり」になって、よくよく考えてみると、何も理解していないことが多いのも事実です。

よく、教育系のテレビ番組で相対性理論の説明をしているのを見ます。「光の速さを超えられるのか」とか、「浦島効果って何?」とか、興味の引く話題が多いのは確かです。

しかし、一番重要な数学を使った議論や、理論的な枠組みからの説明などは、一切ありません。確かに、数式が一つ増えれば、多くの視聴者を失ってしまうので、簡単にはできませんが、本当の理解につながるような内容ではないというのは、プロの視点からは、断言しておきましょう。

簡単に学べる小冊子の啓蒙書もありますが、わかりやすいと銘打って、数式を使わなかったり、ある程度の数学は使いながら途中でごまかしたりしてもいます。(実際そういう本ありました!)

わかったつもりの人を大量生産することが教育になるのでしょうか?わかりやすいと謳っていることが、本当の理解を阻んでいるというのは事実かもしれません。

では、提案ですが、ある教科や話題を学ぶには、教科書を購入しましょう。しっかり、数式などを提示しているものです。

そこで、独学しようとするならば、そのトピックに関して数冊買いましょう。あとは、それらの本を何度も読んだりすることになります。

一方で、そこまでする時間などがない方は、教師を雇った方が、時間もお金も節約できます。

最後に一つ言えるのは、「わかりやすい」本だけでわかったふりになるのは、時間の無駄だということです。

大人のための家庭教師

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